【喉元過ぎれば熱さを忘れる】秋葉原心療内科・ゆうメンタルクリニック秘密コラム
秋葉原心療内科・ゆうメンタルクリニック秘密コラム
ストレスを消し去るのは「本」?
◆ ストレスを消す、最大の秘訣って?
さてあなたは、何かストレスがありますでしょうか?
実はその解決策は、驚くほどシンプルだったのです。
イギリスで、こんな実験が行われました。
まず被験者たちをランダムに5グループに分けて、それぞれ別の行動を取らせます。
そしてそのあとで、心拍数や血圧、筋肉の緊張などから、「ストレスをどれだ
け感じているか」ということを計測したのです。
その結果、「五種類」の行動のそれぞれにつき、
ストレスの度合いは、このようになりました。
・ゲーム ⇒ ストレス21%減少
これは割合、理解できますね。
ゲームは楽しいですが、緊張する場面も多いので、21%程度のストレス減少になります。
・散歩 ⇒ ストレス42%減少
こちらはゲームよりストレスが減ります。
やはり体を動かすことは、ストレス低下に役立つのでしょうか。
・コーヒー ⇒ ストレス55%減少
そしてコーヒー。
確かにリラックスさせる効果があります。
散歩よりコーヒーの方がストレスが減るというのが面白いですね。
散歩中の女性に「ストレスをさらに減らすためにコーヒーどうですか?」と誘うという方法がアリだと思います。
まぁその誘いがかえってストレスになって殴られる可能性もあるんですが。
・音楽鑑賞 ⇒ ストレス減少61%
そしてこちら。
音楽鑑賞は、ストレスを61%も減らします。
確かに好きな音楽を聴いていると、気持ちが安らぎますね。
もちろん好きでない音楽だと、気分が落ち込むのですが。
さぁ、ではもっともストレスが少ない行動とは何だったのでしょうか?
◆ ただ、本を読むだけで。
・読書 ⇒ ストレス減少68%
実はもっともストレスを減らしたのが、「読書」だったのです。
この読書も、もちろん音楽と同じくらい趣味があるかもしれません。
難解すぎる本だと、かえってストレスがたまる危険性もあるでしょう。
しかし、ある程度自分にピッタリな本であれば、ストレスは2/3も減るわけです。
特にこれ「たった6分間」の読書であっても、それだけの効果が出たそうです。
確かに読書をしているとき、人間はその本の世界に入り込みます。
それは結果的に、今の自分の悩みや大変さを忘れる効果を持っているのかもしれません。
特に人間「つらい気持ちを忘れないと!」と思うほど、かえってその気持ちに
ハマりこむもの。
それよりは「別の世界に夢中になる」という方がベターなのです。
内容は、あなたの読みやすいものなら、何でも構いません。
ちなみに現在、自分は一日に3冊前後の本を読むようにしています。
ビジネス書や心理学書が中心です。
少なくとも1冊、多いときは5冊前後です。
これはこれで病気だと思います。
◆ ネットより、実は本。
そういえばよく、つらいときに「ネット」につなぐ人がいますよね。
PCでも、スマホでも。
これも、無意識に「外からの文字情報」に接したいと思う気持ちがあるのかもしれません。
でもネットの情報は断片的ですし、またメールやSNSで、思ったようなレスポンスがないこともあるでしょう。
そのためストレスが減るどころか、かえって増えてしまう危険性もあります。
それよりは、とにかく「本」。
あなたの好きな本、読んでおきたい本などを、とにかく常に手元においておくことです。
そして仕事や勉強、または何かの活動をしているときに、「ちょっと疲れたなー…」「なんか気持ちがモヤモヤするなぁ…」と思った時は、その本を読んでみることです。
5分程度、6分程度の小さな時間で構いません。
それだけで、ストレスは大きく減るはずです。
試してみてくださいね。
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● 今回のまとめ
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○ 実は「読書」は最大限にストレスを減らす!
○ そのため5分程度の細切れ時間に、積極的に本を読んでみよう!
というわけで、「読書」でストレスが減るという結果。
個人的にはこの実験に、6種類目の行動も追加してほしいところです。
・バスト ⇒ ストレス減少120%
………。
ストレスが120%減少して、マイナス20%とかになるのも、それはそれで危険だと思います。
切ない妄想を繰り返しつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
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