【秋葉原心療内科】「手塚治虫の学習マンガが、お色気すぎる」byゆうメンタルクリニック
秋葉原心療内科・ゆうメンタルクリニック秘密コラム
「手塚治虫の学習マンガが、お色気すぎる」
さてあなたは、「世界の歴史」という学習マンガをご存じでしょうか。
かなり昔に出ていたマンガで、現在は廃刊になっています。
出版社さんである「中央公論社」さんも、現在は存在していません。
この学習マンガ、ムダにお色気いっぱいなのです。
今だとホント、考えられないレベルです。
とりあえず、まず一巻の表紙を見てみましょう。
一巻は「古代エジプト」です。
………。
色っぽいですね。
ムダにグラマラスなお姉さんがでてきてますね。
でもやはり、表紙だからでしょうか。不自然に弓矢によって隠れてます。肝心な部分が。
さてこのマンガ、最初から見てみましょう。
クフ王ほか、登場人物が紹介されています。
………んっ?
あれっ。
なんかどこかで見たような。
かの巨匠のマンガによく出てくるようなキャラクタがいますね。
そう!
手塚治虫先生です!
この学習マンガは、手塚治虫先生が監修されているのです!
そしてこの「監修のことば」には、こうあります。
「普通の人間が主人公で活躍するというドラマを通して、歴史的な事実を描いてみました」
そうです。
このマンガ、実在の偉人についてはそんなに描かれず、その数倍、「架空の普通の人」が描かれます。
確かにイキイキとしたドラマはあるんですが、肝心な歴史のパートについては、そんなに頭に入ってこないのがポイントです。
そしてそもそも、
案内役からして、宇宙人です。
さて、とにかくマンガを見て見ましょう。
「紀元前1200万年………」
そこからかよ!
本気でそうツッこみたくなります。
世界史というより、もう人間が産まれる前から描いちゃってます。
それを観察した宇宙人たちはこう言います。
「前に見た星なんて、進化がメチャクチャ」
それ、いるのかな!?
そのドラマ、いるのかな!?
心からそう思います。
まぁ、そもそも、進化は進化なので「何をもってムチャクチャな進化か」というのは、非常に定義が難しいと思うのですが。
まぁそれはそれとして、先に進めます。
さぁ、人間がついに出てきますよ!
もう登場と共に、オープンすぎます。
本筋の歴史とは、ほっとんど関係ないですからね。このあたり。
この女性は「デメト」という名前。
古代エジプトにいた一般人です。
彼女は村で一番強い男と勝負します。
さぁ、勝負はどうなるか!?
お色気でカタがつきました。
いやだから、この描写、歴史そのものとほんと関係ないですからね。
ちなみにこの巻で、一応歴史的に何のイベントを語りたいかというと、「クフ王のピラミッド建設」です。
一応は。
そういえば後ろにピラミッドがありましたね!
しかしピラミッドそのものについては、あまり触れられません。
そして、この左下の「セクメテップ」が、ピラミッドの建設を指揮する男なのですが。
彼はその流れで、「クフ王が死んだあとにいかに復活させるか」という研究を行い、そのために、
「死んだ人間ではなく、生きている人間の内臓を見たい」
と思い始めます。
いや、うん。
まぁ、分からないでもないんですが。
さぁそんなとき、王妃であるネフェル(右下の女性)が、事故にあってしまいます。
それで!?
彼女を解剖することにしたのです。
………いやいや、この描写、いるかな!?
「私のからだはあなたのもの…」
とか、そういうセリフも必然性がイマイチ分かりませんし。
何か、一段マニアックな、お色気展開です。
まぁ結局、クフ王はもちろん復活させられず、普通に埋葬されて終わりなんですが。
ちなみに
このセンターの男性は、先ほどの「デメト」と相思相愛でしたが結ばれず、
結局、宇宙人が「デメト」のクローン人間を作って結ばせてあげる
という、超展開になっています。(すなわち倒れてるのはクローンです)
それホント、いる!? どうなのそれ!?
ちなみに「クローン人間には生殖能力がないから心配ない」のだそうです。
もう心配の基準が色々と分からない。
さぁ、そんなこんなで、1巻を読み終わった子供たちに残ったのは、、
「デメトの胸」と「王妃の解剖」
という記憶です。
あ、あと「クローン人間には生殖能力がないから安心」という知識も残ります。
素晴らしいですね。
これを読み終えて、世界史のテストで何点取れるのでしょうか。気になります。
しかしこれで終わりません。
二巻以降は、それ以上にインパクトがある、お色気で満載だったのです…!
続きはこちら! ⇒ 「後編」
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